愛がなんだって話。
愛がなんだ?
愛ってなんだ?じゃなくて、愛がなんだ。
それなに?じゃなくて、それがどうした、ぐらいの強気。
岸井ゆきのさんと、成田凌さん出演で、公開前からSNS上で話題になっていた『愛がなんだ』を観てきました!
ネタバレがあるので、すでに観た!この想いを共有したい~って感じで読んでいただけると嬉しいです。そういう感じで書くので!
愛がなんだってどんな映画だ?
2019年4月19日に公開された『愛がなんだ』。
ポスターのコピーがまたいいんですよね。
『全部が好き。でもなんでだろう、私は彼の恋人じゃない。』
ううう~~~ほんとなんで~~~
って答えが出るわけでもないこの問い、繰り
しちゃいますよね~~
どうしてもこういう時期、ある気がします…。
しかもこのポスターのビジュアルが、テルコ(岸井ゆきのさん)を、マモちゃん(成田凌さん)がおんぶしてるんですよ!
ふたりともたのしそうに!!
そこに『愛がなんだ』ってタイトルが載ってるもんだからなおさら
えっ付き合ってないんだ!ってもう気になって、ずっと観にいきたかったんです。
原作は『角田光代』
原作は角田光代(かくたみつよ)さんの『愛がなんだ』(角川文庫)。
角田さんは『幸福な遊戯』でデビューし、『八日目の蝉』や、『紙の月』などで多数の賞を受賞されています。
主題歌は『Homecomings』
Homecomingsは2012年に結成した、京都を拠点に活動する4ピース・バンド。
今回の『愛がなんだ』の主題歌は、『Cakes』。
MVは同映画監督の今泉力哉さんが手がけたそうです。
あくまで素人の感想ですが、フィルムっぽい映像とボーカルの畳野彩加さんの声があっていて、幸せな空気感だな~と思いました。
本編とはまた違った雰囲気があるMVな気がします。
リンクを貼っておくので、興味がある人は聴いてみてくださいね。
Homecomings - Cakes(Official Music Video) - YouTube
愛がなんなのか観にいった ※ネタバレ注意
公開からひと月経っている平日だったので、ある程度落ち着いているかなと思っていたんですが、ほぼ満席でした。
冒頭からテルちゃん…それは…たぶんそれは重いんじゃないかな~味もボリュームも気持ちも~なんてつっこみたくなりながら観ました。
マモちゃんと動物園で象をみながら、「この人、結局どれも本気じゃないんだろうな」って思って、テルコは泣いたかと思ったんです。
私が、あ、マモちゃんはダメな人だって思ったから。
でもテルコは違いましたね。予想の斜め上をいく。さすが不気味ちゃん(笑)
でもだんだんと、
テルちゃんだけが、変なのかな?と思うように。
いってしまえば愛に正解なんてないし、そもそも愛って正しさを求めるものでもないのかも?なんてちょっと哲学的思想に陥りました(笑)
愛ってなんなんだよーーー!!!!!!!!!!!!!!
よくあるじゃないですか、マンガやドラマで、
「好きな人が幸せならそれでいい。」
これはある人にとっては正解かもだけど、ある人にとっては「それでいいの?」って。
あたりまえだけど人って考え方が違いますよね。
普段は出さない、その人の奥深くの考え方をぶつけあったとき、どっちが正しいとか決められないと思うんです。でもそれで、場合によってはこじれちゃったり…。
葉子とテルコがナカハラのことで喧嘩したとき思ったのは、
「自分を好きになってくれた人だから、大事にしなければいけないのか」
難しいですよね。もちろん義務ではないと思うんです。
でもテルコがナカハラを自分に投影してしまったように、私も自分に投影してしまったら…。
相手のことを大事にする恋と、相手のことだけを大事にする恋の境界線はどこなんだろう?とか考えちゃいました。
でもそれで自分のことをおざなりにしているように見えても、本当にそれが幸せな人もいるんでしょう。
でも私は、自分の大好きな友達が、「自分はいいの」って思うような恋愛はしてほしくないな~エゴかもしれないけど!
私はあなたが好きなの!自分を大事にしてよー!
…とまぁ約2時間の間に、これまでの人生でいっちばん愛について考えたんじゃないかな(笑)
恋愛は相手がいて成り立つものだけど、愛は思想的な面が強くて自由な分、難しかったです。
好きな人の前では、みんなちょっと気持ち悪い部分もあったりもしますよね(笑)
テルコを少し苦手だといったマモちゃんでさえ、すみれさんの前ではテルコに近かった。
自然体の取り繕わない状態でいるから、自分を好きじゃない人を好きになるのかな。
人間っぽい悩みですよね。
愛ってなんなんでしょう?生きてるうちに、わかるかな?